2012年06月25日

個人用救急キット

個人用救急キット
 僕は阪神大震災を経験した人間なので、救急に関しては意識があるつもりでした。
海兵隊のLC-2大型ファストエイドポーチに、薬品やら絆創膏やら入れて
普段から持ち歩いていたのですが・・・
ちょうど一年ほど前、バイクで快調に走っていると、
ガソリンスタンドから出てきた車が突っ込んできて衝突、20mほど吹っ飛ばされ、
車と接触した足の指の骨があっさり骨折、道路との摩擦で脚が紅葉おろしになり、
バイクのペグが弁慶をエグるという目に遭いました。そこで思った事。

LC-2じゃ足りんわ!!


 てなわけで、3.11後の時勢も加味し、
手持ちの装備とドラッグストアで買える資材で組めるファストエイドキットです。
 プラットフォームはTAC-Tのメディカルポーチ。
適当に軽く、展開ができ、容量もあるので評価高め。
ゴタゴタ仕切りとか付いて、生地や縫製で重くなっては元も子もないです。

器材
個人用救急キット
左から、
メディカルシザー(小)、紙マッチ、マジック、止血帯、ピンセット、人工呼吸マスク

 メディカルシザーは大きなサイズがいいかと思いきや、場所を取るのでお勧めしません。
ハサミを抜き身で持つのもどうかと思いますし。

 紙マッチはピンセットの消毒などに。箱マッチだと潰れるので、
幅がない紙マッチをお勧めします。チャック付きの袋に入れてポーチイン。

 マジックは、受傷時刻や止血時刻の記録に。
汗や体液で濡れた皮膚に書くことになるので、油性がいいです。

 止血帯はNSNの付いたもの。包帯でもいいけど、気分。

 ピンセットは、指では届かない深い傷にガーゼを詰めたり、
手袋が切れてしまったにもかかわらず、処置で血液接触をしなければならない場合に。

 人工呼吸マスクは、人工呼吸に伴う血液接触を防ぐためのもの。
最近のCPRでは、心臓マッサージをしていれば人工呼吸を省略してよいようなので、
最後の最後の手段となるでしょう。

薬品
個人用救急キット
左から
オロナイン、熱中症対処食品、マキロン、消毒エタノール

 オロナインは、傷や火傷にとりあえず塗っとく用。
他人に医薬品を使うのはアレなので、これが切れたら除外します。

 熱中症対処食品は、熱中症に限らず、ショック症状が出た場合の味の素のアミノバイタル
まぁ気付けです。お勧めはカバヤの塩分チャージタブレット。飴のように潮解せず保存がきき、
個包装かつ安いので、コストパフォーマンス高めです。

 マキロンは言わずと知れた消毒薬。
ただ、使い切ったら除外して、より汎用性のある消毒エタノールに替える予定です。
エタノールにアレルギーがある人には使えないですが(・~・)

資材1
個人用救急キット
左から、
自着性包帯、包帯、伸縮帯

 自着性包帯は、粘着力のある包帯で、巻いていくと勝手にくっついてくれる優れもの。
末端処理がいらないので楽な反面、浸出液を吸ったりはしません。
汎用性では木綿の包帯の方が上だったりで、正直微妙な立ち位置です。

 包帯はできるだけ固めの、目の細かいものがよいでしょう。

 伸縮帯は浸出液も吸ってくれるので、
実はガーゼ→伸縮帯→包帯のコンボでの処置のほうが手堅かったりします。

資材2
個人用救急キット
色別に
青:絆創膏赤:傷あてパッド紫:滅菌ガーゼ、そしてサージカルテープ。

 絆創膏は楽なのですが、傷の大きさに対する許容力が不足します。

 傷あてパッドだと、傷の大きさに合わせて切ることができるし、
傷にくっつかず、浸出液をぐんぐん吸ってくれるので重宝します。
2サイズ分を5枚くらいずつ備えておきたいもの。
ただ、最低限サージカルテープがないと使うことができません。

 滅菌ガーゼは、傷・器材の清拭や止血、浸出液の除去など汎用性高め。
ただ、止血に使うと傷口にくっついてしまい、剥がす時に再出血します。

資材3
個人用救急キット
左から、
三角巾、手袋。目新しくもない常連さんですが、忘れがちです。
三角巾の使い方はたくさんあるので、ぜひ覚えたいところ。
血液接触の恐れがある場合の手袋もお忘れなく。

 さて、こんな感じの救急キットを毎日持ち歩いているのですが、
このくらいそろえると、ほとんどの事態に対応できます。
容量的には1~2人分の処置を考えている感じですかね。

 この他、NALGENの1Lボトルに水かお茶を入れて持ち歩くと完璧です。
ボトルは放射性降下物や汚染物質の降下を考え口が狭いもの。
自分が飲む時は口を付けないことが鉄則です。


同じカテゴリー(TIPS)の記事画像
M240 / S&T 走り回り用
意識高い系装備を手軽に
H&K USP / 東京マルイ・マガジン修理
いつものように廃物利用
ナイロン染め
アモカンDIY
同じカテゴリー(TIPS)の記事
 M240 / S&T 走り回り用 (2018-10-21 00:08)
 意識高い系装備を手軽に (2018-02-26 21:17)
 H&K USP / 東京マルイ・マガジン修理 (2018-02-16 22:26)
 いつものように廃物利用 (2017-07-29 01:17)
 ナイロン染め (2015-08-29 00:17)
 アモカンDIY (2015-08-25 16:48)

Posted by はまさん  at 17:22 │Comments(2)TIPS

この記事へのコメント
私もファーストエイドキットを自分で組んで常時携行していますが、参考になりました。私のキットには目薬と抗生物質軟膏、リップクリームや綿棒も入れてあります。あと紙マッチでは無く、ライターと防水ケースに入った耐水マッチを入れてありますが、軽量化を考えると見直すべきかもしれませんね。
Posted by タキ at 2012年06月25日 19:08
>タキさま
 コメントありがとうございます。
医薬品に関しては、立場上自分以外に使う事ができない→場所を取る
ということで、その分資材をセットしようと除外しています(^^;)

 ここら辺は想定する状況によっても変わりますね。
救急隊の到着が見込めるのか見込めないのか、山林か水辺か市街地か、
あと有毒な生体、獰猛な生体の脅威の有無によっても組み方が変わると思います。
 僕は出血を伴う受傷に関し、救急隊到着~高度処置開始までの
最長48時間程度を持たせるための想定で組んでいます。

 個人的に使うのであれば、乾燥肌~切り傷擦り傷、中度の火傷までが守備範囲の馬の油、
鎮痛消炎、軽度の火傷が守備範囲の清涼油(タイガーバーム・天壇油)
を携行しますが、
抗生物質も若干あった方が、大きな傷の場合心強いですね(^^)
Posted by はまさんはまさん at 2012年06月26日 18:59
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。