2015年08月09日

14のメンテナンス

 14は個人で所持・運用している限りメンテナンスを自分でしなければなりません。
まぁこれは当たり前の事ですが・・・

あくまで自己責任ですよ。「壊れたから買い取れ」とか知らんですよ。


 しばらく動かしていない14ですが、最近電源投入時の動作が不安定になってきました。
マグネティックスイッチの通電かとかチューブの不良かとかいろいろ考えてみた所、

14のメンテナンス
なんとバッテリーケース電極が液漏れでグズグズに錆びついていました。
自身で保管している時は絶対に電池を抜いているので、
貸し出した時にバッテリー入れっぱなしにした人がいる感じですな・・・(-_-;)
というわけで、電極の錆取りを行います。




用意するものは、
KUREのラストリムーバーと燃料用アルコール、綿棒。
14のメンテナンス

錆取り剤は研磨剤がなく、粘度の低いものがいいでしょう。
裏側に回り込んだ時に取れなくなり、電極を急速に劣化させます。
できるだけ施工後の電極を中性に保ちたいので、重曹水なんかを用意してもいいかもしれません。

錆取りに当たっての注意点は、

① 薬剤を付け過ぎない
② 錆取りの原理を充分に理解する
③ 数回に分けて錆を取る

こと。高価な器材ですから、これで壊してしまっては目も当てられません。

 いよいよ実際に錆を取っていきます。
錆取り剤を綿棒の先に含ませ、電極にチョチョイと乗せていく感じ。
ここでヒタヒタに付けてしまうと、防水のための樹脂も侵す可能性があります。
バッテリーボックス壁面にもできるだけ薬剤が付かないようにしましょう。
そしてしばし放置。なぜ放置するかは錆取りの原理が解ればわかるでしょう。

電極の巻きの向きにぎゅっと綿棒を押し付けて回し浮いた錆をふき取り、
燃料アルコールをたっぷり綿棒に付けて錆取りを薄め、吸い取っていきます。
最後に燃料アルコールで電極周りを脱脂したら完了。
痛んだメッキがはがれきっていないので黒い面が残っていますが、
通電するだけの銅の露出面は確保できたのでOK。
14のメンテナンス

 14の電極は、持っているロットでは銅にメッキをかけたものでした。
さすが戦争しないと死んじゃう病のアメリカ。なかなか金かけてますね。
錆取り剤を使うと、メッキは変質することがあります。
メッキが剥げたという事は電極に今まで以上のメンテが必要になるという事。
使わない電子機器の電池は必ず抜いておきましょう。特に借り物ならなおさら(-_-;)


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Posted by はまさん  at 22:04 │Comments(0)光りモノ(光学)

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