2010年07月25日

着岸!!

着岸!!
 神奈川西部某町で行われた総合防災訓練をチラ見してきました。
今年の目玉は海自輸送艇による避難者の海上輸送だそうで、
配布されていたチラシ表紙も輸送艇が飾っていました。
かくいう僕も戦艦より駆逐艦より輸送艦(<戦時輸送船)と言う向きなので
めったに拝めない砂浜に突き刺さる舳先は是非とも見たいもの。
 ところでオカにいた陸自の陸上支援部隊にあった偵察バイク、XLR250ですね。
KLX400に替わったんじゃなかったっけ…

着岸!!
 高気圧が居座っている影響で波も静かです。
本日の主役、LCU-2002が三浦半島方面からやってきました。
大規模災害発生時、首都圏から神奈川西部に帰宅を目指す人にとっては
橋の数が限られている相模川がボトルネックとなります。
そこで船で相模川をバイパスしてしまおうというもの。
一度沖に待機して90度回頭、浜辺を目指すはずです。

着岸!!
ところが訓練開始の09:00を過ぎても10分以上動きがありません。待機中。
どうやら本部でモメてたみたいですね。
そうこうしてるうちに釣り船や水上バイクが進路を横切り、いよいよ動けなくなっています。
後方に見える船は地元の漁船。

着岸!!
動き出しました。
やはりそれなりの規模の船が港のない浜辺に突進してくる図は違和感があります。

着岸!!
この辺りに来るとバイパスを挟んでいてもエンジンのうねり音が伝わってきます。
ブリッジ上に「災害派遣部隊」の鉢巻を巻いていました。

着岸!!
着岸!!
そんなに音や波を立てず、違和感なく着岸しました。
 生活感溢れる物品配置や、改造でツギハギだらけになった構造物など
輸送艦の味を余すことなく堪能できます。
しかしこの距離から搭載車輌がほぼ半分見えるっていうのも…
強襲揚陸のリスキーさを改めて感じました。

着岸!!
バウランプをおろして、

着岸!!着岸!!
まずは車輌2台、次に避難者を降ろしましす。
しかしこれ、オカの支援がないとできないもんかぁ?
避難者10数名は町内の消防団員などで、前日から東京方に移動、
訓練開始時に今回は片瀬海岸から搭乗したそうです。

着岸!!着岸!!
前出の通り、ランプ展開時の撮影をしくじったので
急いで浜辺に駆け下りていくと、もうランプは収納されていました。
さすがの早業と言うか…
汽笛を鳴らして離岸作業が始まります。
あまり面白い事がない街なので、結構な人手でした(^^;)

着岸!!
手際よく回頭。この輸送艇はよく回りますね。
同じ規模の貨物船だと、回頭にもう少し時間がかかるように思います。
そして三浦半島方面へと戻っていきました。

着岸!!
ここまでで訓練のハイライトは終了。救急・消防なんかは土埃を上げ戻っていきます。
消火訓練、炊き出し訓練や備蓄物資の展示なんかも行われましたが、
結構な人手で捌く人がいなかったので混乱していたようです。

 以上、派手な戦闘訓練ではありませんが大変目の保養になりました。
ただ、自治体ごとに着岸場所を作るのかとか、
自治体ごとに70人程度しか乗れない船を仕立てるのか(しかも海自に2隻しかない!?)とか
わざわざ施設隊が確認しなきゃ着岸できないのかとか
いろいろ課題はありそうな気がします。





Posted by はまさん  at 14:29 │Comments(0)

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