2009年07月27日
SI Minute2.0 pola / OAKLEY
※このレポートは紫外線から目を保護するサングラスについてのものです。
フィールドに入場する時は必ずゴーグルを着用しましょう。
軍・政府機関・特殊部隊納入! という事でやたら高価だったりするSIシリーズですが、
内実は「つや消し仕上げ」ってだけの話です。
ロゴが消されてるからといって、機能に差があるわけでもありません。
スポーツアイウエアのスタンダードとなってしまったオークリーですので
詳しい説明はいくらでも出てくるでしょう。使用感を中心にお伝えします。
左:偏光フィルターなし、右:偏光フィルターあり
同一光源にて撮影。光線の入射角によりますが、このように効果的に照り返しを抑えることができます。
偏光レンズは上イメージのように、物体表面からの余計な反射光をカットするため
「自動車の窓ガラスの中の搭乗者の挙動」を把握する事ができます。
ここが他のサングラスと違う、大きなアドバンテージではないでしょうか。
偏光レンズ装備のグラスは値は張りますが、着用により「見える」場所が増えるので
「見逃しがきかない状況」での使用に非常に有効で、
例えば屋外プールのライフガードにも、水面の反射を抑制する偏光レンズ愛用者がいます。
水中にいるゲストの動きを把握する事ができますし、
沈んでいる溺者をいち早く発見する事ができるからです。
ミリタリーユースで考えると、CPなどで警戒中、
向かってくる自動車の搭乗者もしくは路傍の商店のガラスの奥にいる人物が
どういった挙動をしているか、
どのような表情をしているかを掴む事ができるのとできないのとでは
突然の襲撃などで気持の余裕が全く違ってきます。
個人的な経験で言えば、実戦下のCPの兵隊ってのはサングラスを掛けていなくとも
普通に走っている車の中から一瞬目が合っただけで車停めて荷物検査したりするし、
武装警察官でさえ、30m以上離れた背後から300mm望遠レンズで狙っていても
気配を察して振り向きます。
ここまでピリピリした人達が偏光レンズのサングラスなんか掛けたら
見える、見えるぞ!!
の世界なんじゃないでしょうか。
SIシリーズは他のものに比べ「O」のトレードマークが目立たなくなっています。
「オークリーだ!!」と主張するようなデザインはちょっと…という場合いいかもしれません。
フィット感はさすが、のオークリーですので、着用して激しく運動してもズレがありませんし、
長時間の着用でも頭が締め付けられて頭痛になるような事もありません。
このあたりは骨格などの個人差があると思います。
あと特徴としては、意外とレンズが傷に強いようです。
朝の海風で吹き飛ばされた猛烈な砂の中、
これを着用して高速でバイクを走らせたことが何度かあります。
服の中に砂が溜まるような状況でも、
心配した「レンズがブラストされる」事態になりませんでした。
※個人の眼の状態によって信号、標識類が見えづらくなる事があるので、
偏光レンズを着用しての運転はお勧めしません。