2008年08月23日

カフィーヤ

 ミリ趣味では「シェマグ・シュマッグ」のほうが通りがいいかもしれません。
最近はヴィトンやシャネルからもリリースされていますが
その実はただの日よけ兼風呂敷、カフィーヤです。

カフィーヤ
ドイツ連邦軍納入という肩書きが付いて¥3000の品。
現地生産で自然染料のため色落ちが激しい。そのかわりアレルギーなどの恐れは少ない。

カフィーヤ
レバノンの行商から値切りなしで購入。¥600。化繊で薄手のもの。

ほとんどの製品の材質は木綿ですが、一部化繊のものもあります。
木綿で生地の厚いものは冬場マフラーやひざ掛けとして重宝しますが、
サバゲなどで激しい運動をすると汗で濡れてしまいますしゴーグルの曇りにもつながります。
日本国内で気温の上がっている時期に使うのであれば
地中海沿岸で生産されている化繊のもののほうがなにかと都合がいいかもしれません。
ただ自然志向が高い日本国内で
化繊のカフィーヤが多く流通しているかどうかは判りかねます。
また、こればっかりは画像を見ても風合いや着用感は解らないので
こだわる方は現物を確認して購入したほうが無難。

 比較的安価で種類が手に入りやすい場所はエジプトで、
¥500ほど見ておけば木綿の良いものが購入できるので
ピラミッドを見に行く前にカイロでの購入をオススメします。
もっと安くでの購入を考えたい方は観光ルートから外れたエジプトの地方都市、
さらに安く上げたい方はイエメン各都市のスークをのぞいてみると面白いかもしれません。
アラブ語が解らなくても地方都市の商人は日本人に対し比較的良心的です。
ただし地方は種類がなかったりしますが…

カフィーヤカフィーヤ
両面刺繍で糸が太いため保温性が高い。乾燥帯/冬季向き。
カフィーヤカフィーヤ
典型的なパレスチナ柄で片面刺繍。化繊のため軽く風通しはいい。温帯/夏季向き。

 有名な話ですがカフィーヤの柄・色遣いは着用者の出身を示すもので、
大まかに
・ヨルダンをはじめベドウィン諸族では赤と白のチェック模様
・シリアでは黒と白の鹿子模様
・サウジでは白色
・パレスチナ、レバノンは黒と白のチェック模様
となります。
日本国内での着用には問題はありませんが、
海外で着用する場合「織りが示す地域」と周囲の人々との関係を考慮しないと
色々面倒な事が起こります。
パレスチナ織りは概してアラブ諸国のイスラム系住民には好評で
チェックポイント通過や検問時に有利に働く事もありますが、
レバノンの北部山岳地帯キリスト教地域では
防寒のためにパレスチナ織のカフィーヤを巻いていて若者に車を止められましたし
空港で手荷物検査係員にからかわれる事もあります。
もう少しピリピリした地域では明らかにケンカを売っている事になりますので
そういった状況を楽しめる方でなければ
海外でのみだりな着用は控えたほうが賢明でしょう。




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Posted by はまさん  at 10:34 │Comments(0)柔らかいモノ

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